昨日に続き今日も空が澄んでいる。

今日もいつものように、ぼーっとしながらいつもの道を歩いていると...いつものように凛ちゃんが走って来た。

彼女は、刻葉凛ちゃん。凛ちゃんは、とっても可愛らしい容姿と優秀な成績で結構モテているんだ。私とは真逆の存在だけど凛ちゃんの事が大好きだ。

そして、自慢の親友だ。

「そういえば、今日は、生徒会選挙だね!」

「えっ、そ、そうだったけ?」

「もしかして昨日の先生の話聞いてなかったの。」


「ウン」

そう、私は登下校中はもちろん授業中もぼーっとしていて、あまり話は聞いていないんだ。だめじゃんて思った?でも、テストの点数はいつも大体90点くらいなんだ。

まぁ聞いてる人の方が私より点数が低いことが、結構あるから大丈夫なんだよ。


でもやっぱり凛ちゃんには負けちゃうけど。

「でっ、誰に投票するの?やっぱり永野くん?」

「永野くんって誰。あと投票ってなんの話。」

「この間うちのクラスに転校してきた永野くんだよ。そして、投票っていうのは、生徒会選挙のこと‼︎」

「?」

「光瑠また先生の話し聞いてなかったでしょ。」

「うっ、でもでも転校生が来るって言うのは聞いたかも。生徒会選挙のことは…」

「かも?」

「生徒会選挙のことは、の続きは?」
口は笑ってるけど目が笑ってなくて怖いよう

そして、永野くんって誰ぇぇぇぇぇっ
という心の中でわたしの悲鳴が響いた。