沙耶香side










シャッ!シャッ!






ん…眩しい……朝…?



でも眠い……



「お母さん…あと5分だけ………」









「…だれがお母さんだぁ!!はよ起きろぉ!!!」




「きゃあっ!!!」




び、びっくりしたぁ


い、一気に目が覚めた…


隣を見ると、
こちらを睨んでいる蒼がいた。





「ちょ、ちょっと!あれほど人の部屋に勝手にはいるなと言ったのに…」




「お前がいつまで経っても起きてこないからだろうが!!!」




「でも扉の外から呼ぶとか、電話するとか色々あるでしょ!!!」




「両方したよ!!…てかお前、
こんなことしてる時間あんのかよ??」



「…え?今何時?」


「8時」








「遅刻だぁー!!!!!!」




ベッドから飛び降りて急いで部屋を出る。


「もぉー!!もっと早く起こしてよー!」


「知るかよー!」



いつもアラーム鳴らして、
それでも起きてこなかったらお母さんが
起こしてくれるんだけど…



アラームかけ忘れたぁーー!


同居とかお母さんの出張とかで色々あってすっかり忘れてたぁ…




「俺は先に行ってるからなー!お前のせいで遅刻とか勘弁だし!!!」



「はぁ!?ちょっと待ちな「じゃあね〜」



ガチャッ



くそぉ!!あいつぅ!!

ってかこんなことしてる暇ないんだ!!!



急いで制服に着替えて、歯磨きをして、

髪の毛は手ぐしで整える。






あっ!!お弁当作ってない!!




…うー…もうダメだ!お弁当は飽きらめよう。




急いで戸締りをして、家を飛び出す。




現在8時5分!ホームルームが始まるのは8時10分!

家から学校までは歩いて10分弱くらいだから…




走れば間に合う!!!!