沙耶香side








はぁーーー疲れたぁ!!!!

やっと今日も一日が終わったー!!



今日は私の大好きなドラマをやる日だから
急いで帰らないと!!!



「蒼ーー!帰るよ!ー!」


智香とは帰る方向が真逆なので一緒には帰れない


「へいへい」







「ただいまぁぁー」


「おかえりー沙耶香ー
ちょっと話があるんだけどいいかしら?」

「ん?うん、どうしたのー?」


なんだろう。珍しいなー

「実はね今度出張で海外に行かなきゃならないの」


「へーそうなんだ!すごいね!」



海外がーいいなー私も行きたいなー




「何日くらいいくの?」





「それがね、結構向こうでやらないといけない事が多くて、1ヶ月間行かないといけないの」





「えっ!?1ヶ月!?嘘っ!そんなに長いの!?
じゃあその間私はここに1人で住まないといけないの!?」


うっそー…そんなの無理なんだけど




「それがね、1人で住むのは色々危ないでしょう?
物騒だし、怖がりだし、1人で1ヶ月なんて暮らせないでしょう??」

「むっ」







「だからね、その間隣のとこの蒼くんと一緒にこの家た住んでもらうことにしたの」




え?
ん?



「え?ちょっと待って?どういうこと?え?蒼と2人で同居?え?無理なんだけど!!絶対いや!!!」


「でもね、こうするしかないのよ。
というか実はね、今回の出張佳奈ちゃんと一緒に行くのよ」


佳奈さんというのは蒼のお母さんで、沙耶香の母親と同じ職場で働いている。



「蒼くんとこのお父さんは、今単身赴任中でしょ?
つまり蒼くんも家で1人でなわけ。
それだったら2人で住むのがいいんじゃないかって
なったわけよ」





「そ、そんな…じゃあ2人で住むしかないって言うことか…」

「お願いよ。2人で住んでくれた方がお母さんも安心だから。それに、何かあっても蒼くんが守ってくれるわよ!!」


「いやそれはどうかと思うけど…」



「っていうか、そんなの蒼も嫌なんじゃないの??」







「俺はいいぜ?別に」


「あ、蒼!?
な、なんでいるの!?」


「だって今日から同居だろ??」

「あ、あんたはこのこと知ってたの!?」

「あぁ。2週間くらい前に結菜さんから言われたよ」


結菜さんというのは私のお母さんの名前だ。


「なんで、私に言ってくれなかったのよ!!」

「いや知ってると思って」

「っていうかなんでいいのよ!
私と2人で住むんだよ??嫌じゃないの??」

「…沙耶香に雑用とか頼めて楽になるし別にいいよ」


「はあ?何よりその言い草!」


「………俺はお前と住めるの嬉しいよ…」

「ん?なんて?」


「いや、なんでもない
そんなことより、同居はするしかないんだよ。いい加減諦めろや」


「……はぁしょうがない。…お母さんを安心させるためだからね!‪”‬お母さんのため゛だから!!」


「はいはいなんでもいいですよ」


「ふう。ようやくまとまったわね。
それじゃあ私と佳奈ちゃんで今から行ってくるからね。家のことはよろしくね!」

「え、今から行くの!?
早くない??」









「行ってきますー!」

「…行ってらっしゃい!…」

「行ってくるねー蒼ー!」

「いってらー」








お見送りが終わり、我が家にき帰宅。





「はぁ…

じゃ、とりあえず家事は分担だからね!炊事と洗濯は私がやるから、蒼は皿洗いと掃除ね!分かった?」


「りょーかーい」


「あ!それから!…このことは絶対誰にも言ったらダメだからね!!!!わかった???」


「はあ!?なんでだよ!別にいいだろ!」

「ダメに決まってるでしょ!!
まったく、私が蒼ファンクラブになにをされるか分からないんだから!!」


「あ?んだよ蒼ファンクラブって」



「…なんでもないわよ!!!」



なんでこいつは自分のファンクラブがあることを知らないかなー!!


私がいつも一緒に登下校してて、今まで何度ファンクラブに睨まれてきたか!!!





「はぁ。とりあえず今から夜ご飯の買い出しに行くから着いてきなさいよ!」


「んで俺まで行かなきゃ行けねぇんだよ!」


「はあ?なによ!女の子に重たい荷物もたせて!それでも男か!!!」


「ったくしょうがねーなー!!!」