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蒼side
はぁ……
前に座って俺の宿題を写している幼なじみであり
好きな相手の沙耶香を見つめる。
まったくこいつは…宿題くらい自分でやれっつーの！
…まあ頼られるのは悪くないけど。
こいつからしたらどうせ俺なんてただの幼なじみ…
俺はこんなに意識してるっつーのによっ！
全く気づかないし…この鈍感野郎！！
すると、隣から大声で呼ばれた
｢はよーーっす！蒼！！｣
｢朝っぱらからうるせーんだよ！うぜぇ｣
この隣にいるうるさいのは、
中学からの友達の佐久間涼。(さくまりょう)
｢あーーなんだよーー！親友にうざいはないだろー！｣
｢はぁ…｣
｢なんだよー連れねーなー！あっ！ひょっとして、…
お前の嫁の仁科のことでも考えてたんじゃねーの？｣
｢シーーッ！！聞こえるだろ！！！
……てか嫁じゃねぇし！！！！考えてもねし！！！｣
前の席だから聞かれたらやべぇ！！！
ダダダッ！！
急いで涼を引っ張って廊下に行く。
｢はぁ全く素直じゃないよなー
お前も仁科も｣
｢あ？沙耶香は素直だろ。うざいくらいに｣
｢まあまあ
っていうかいいかげんに告白しろよー｣
｢はっ？無理だし。てか振られるに決まってんだろ｣
｢いやいや行けるかもよー？？｣
キーンコーンカーンコーン
｢やべっチャイムなった！教室戻るぞ！｣
｢へーい｣
｢ほらーはよ席つけーー！｣
そして担任のもっちーこと望田先生のホームルームが始まる。
ーーーーーー
｢……………以上！｣
ホームルームが終わりザワザワと教室が騒がしくなった。
