沙耶香side









ホームルームが終わり、智香と1限目が始まるまで
ガールズトークをする。



「それなぁ〜!笑笑」

「あ!ねえねえ!
今日さ、うちに遊びに来ない?」


「あー、いいよ。塾があるから5時までなら」


「やったぁ!!!」





キーンコーンカーンコーン




「あっ、チャイムなっちゃった!じゃ!」







智香と別れて席につく。次の時間は…特活か。



一学期終わったし委員会決めだろうな。たぶん。




「よーし今日は委員会決めするぞー」


やっぱり。


うちの学校は、委員会か
教科係のどちらかに必ず入らなければならない。



私どうしよっかなー。委員会とかめんどくさくてやりたくないし。係でいっか。



そして、着々と委員会が決まっていく





「じゃあ、最後に文化祭実行委員と、
体育祭実行委員は、
こちらで既に2名ずつ決まっている。」






えぇ。まじかー。選ばれた人可哀想だなー。


なんて、呑気に思っていたら。




「えーまず、
文化祭実行委員は、仁科と天沢!
次に体育祭実行委員は、成瀬と花野な!」




「「ええええっ!?!?」」



う、嘘でしょ?私!?


もう1人りのペアは…
天沢春馬(あまさわはるま)くん…

喋ったことないんだけど!!


「無理なんですけど!!」
「無理なんだけど!!!」


綺麗にハモった。


「お前らーこれは職員会議で全クラス決まってるんだ。もう変更はできない。あきらめろー」



「うそでしょ」
「うそだろ」



一方の天沢くんを見てみるなにやら嬉しそうな顔をしている。

そして、蒼のペアの優里亜ちゃんを見ると、
これもまた過ごす嬉しそう。



はぁ。やるしかない…ってことか…





キーンコーンカーンコーン



そして、面倒事から逃げるように、もっちーは
教室を出ていく。




「と、智香ぁぁぁ!!
文化祭委員とか無理なんだけどぉ」


「災難だったわね。」





「えー?そんなに俺といっしよが嫌なのー?
さやちゃん!」


「え、誰」


「ちょっと誰?はヒドイな〜〜」

「あ、天沢くん…」

「俺は嬉しいよ〜?さやちゃんと
一緒の委員会になれてっ」


「あ、あの別に天沢くんと同じなのが嫌なわけじゃないよ??ただ委員会が面倒くさそうで」

「そうなの!?俺と一緒なのが嬉しいの!?
わぁー俺も嬉しいよー〜〜!」


「あ、べ、別に嬉しいってわけでは「じゃあ今日の放課後よろしくね〜〜」」




話を遮られてしまった。

「えっ?放課後?」

「ちょっとさやちゃん。また聞いてなかったのー?
今日の放課後文化祭実行委員だけ集まるんだよ?」


「そうだったんだ…教えてくれてありがとう。
じゃ、じゃあ放課後宜しくね」


「もちろん!じゃあね〜」



元気に去ってゆく後ろ姿を見ながら隣にいる智香
に言った。


「ごめん!!今日遊べないー!!」


「まあ委員会はしょうがないから。明日遊びましょ。」

「うん!」



あ、今日一緒に帰れないって言っとかないと。




「蒼〜今日委員会で一緒帰れないわ〜」


「おーりょうかーい」

「あ、そうだあと、今日の夜ご飯麻婆豆腐作りたいから、材料買って来といてくれない?」


「りょーかーい」