「代わりにこれからも仲良くしてね!」

いつもなら「うん!」と答えるとこだ。

今もそう答えそうになった。

でも今回は…ボスに会ってしまったからには連れ戻されるだろう。

「……う、ん
わかった…」

凄く歯切れの悪い言い方だが、今回は仕方ない。

もっと一緒にいたかったなぁ。

その後車に乗りまだ時間があるからアジトに向かった。

この人達いい人過ぎて暴走族ってこと忘れそうになるんだよね。

「着いたよ」

「はーい」

そうして降りる。

その後は皆で楽しく話したりしていた。

その時に事件は起きた。

ガシャン

という音と共に私の予想は的中し、ボスがアジト来た。

帰らなきゃいけないのか。

帰りたくないなぁ…。

「星華、いるんだろ
来い!」

そうボスが言う。

「星華?」

「星華ってあれだろ
世界随一のスパイ」

「そうそれ」

「星華なんでここには居ないぞ」

「人違いじゃねーか?」

私たちがいる部屋にボスが来た。

「おい!星華」

「お前、誰だ」

いつもより低い声で潤が言う。

「美月、俺らの後ろにいろ」

「……」

その時ボスは私の存在を捉え二ッと笑った。

怖い、怖い、怖い

帰りたくない。

もう、二度と。