───奏汰side───

今日はアジトに姫宮 美月、美月ちゃんが来た。

彼女は女子嫌いの綾人が連れてきたから、他の奴とは違うのだろう。

僕は最初に可愛いと思った。

だが途中で気がついた。

───彼女の目に光がないことに

彼女の目は綺麗な青だが、黒く染まったような
色は変わらないのに何かに染まっている色だった。

綾人や潤は気づいているだろう。

「あの、私今日用事があるので失礼しますっ」

もうちょっと一緒にいたかったが、今回は丁度いいかもしれない。

「うん!またねーいつでも待ってるよ!」

「またね、美月ちゃん」

「美月、送るよ」

「いいよ、家近いから」

「いや、でも…」