翌日。
定時で仕事を終えた美怜は、いそいそと着替えてからカバンを手にした。
「それではお先に失礼します!」
「あら、早いね美怜。デート?って、そんな訳ないか」
「なんですか、それー?」
「じゃあデートなの?」
「…違いますけど」
やっぱりね!と笑う先輩達に、美怜はふくれっ面になる。
「どうせまた卓くんでしょ?」
「え、美沙先輩。どうして分かるんですか?」
「分かるわよー。昨日、卓くんの法人のお客様から契約もらった代わりに、ホテルのディナーおごらせるんでしょ?いつものことじゃない」
「おごらせるって、そんな。卓がごちそうしてくれるって言うから…」
ほら、おごらせるんじゃない、と先輩達は顔を見合わせて笑う。
「もう!私、別に脅してないですよ?」
「分かってるって。卓くんだって、美怜のおかげで営業成績上がるし、歩合制でお給料もアップする訳だしね。ディナーくらいごちそうしてもらって当然よ。ほら、早く行きなさい」
背中を押されて美怜はドアに向かう。
「じゃあ、お先に失礼します。お疲れ様でした」
「はいはーい!行ってらっしゃい」
皆に手を振って見送られ、今度こそ美怜はオフィスを出た。
定時で仕事を終えた美怜は、いそいそと着替えてからカバンを手にした。
「それではお先に失礼します!」
「あら、早いね美怜。デート?って、そんな訳ないか」
「なんですか、それー?」
「じゃあデートなの?」
「…違いますけど」
やっぱりね!と笑う先輩達に、美怜はふくれっ面になる。
「どうせまた卓くんでしょ?」
「え、美沙先輩。どうして分かるんですか?」
「分かるわよー。昨日、卓くんの法人のお客様から契約もらった代わりに、ホテルのディナーおごらせるんでしょ?いつものことじゃない」
「おごらせるって、そんな。卓がごちそうしてくれるって言うから…」
ほら、おごらせるんじゃない、と先輩達は顔を見合わせて笑う。
「もう!私、別に脅してないですよ?」
「分かってるって。卓くんだって、美怜のおかげで営業成績上がるし、歩合制でお給料もアップする訳だしね。ディナーくらいごちそうしてもらって当然よ。ほら、早く行きなさい」
背中を押されて美怜はドアに向かう。
「じゃあ、お先に失礼します。お疲れ様でした」
「はいはーい!行ってらっしゃい」
皆に手を振って見送られ、今度こそ美怜はオフィスを出た。