「プ、プロポーズ〜〜〜〜!?」

 あれって、そういう意味だったの!?
 はわわわわ、急にドキドキしてきた!

『俺がパティシエを目指してるのは、祥子のためでもあるから!』
『俺は、もっともっと祥子のためにケーキを作り続けるから!』
『だから、ずーーっと俺のケーキ食べてくれよ!』

 さっき圭ちゃんに言われた言葉を、頭の中で反芻(はんすう)する。
 うわーっ! 本当だ!
 なんだかプロポーズみたいだ!!

 カーっと熱くなる頬を押さえて、ハッとする。
 
 私と圭ちゃんが結婚したら……。
 誕生日だけじゃなくて、いつでもケーキが食べられる!?
 お父さんが引退しても安心!?

 アリ! アリかも〜〜〜〜ッッ!!


– おわり –