そう言った途端、圭ちゃんが真っ赤になってびっくりした顔をしていた。

「お、おう……」
「どうしたの、ケイちゃん?」
「なんでもない……」

 真っ赤になったまま、うつむいたかと思ったら、圭ちゃんはパッと顔を上げて笑う。
 
「それより、たくさんあるから食べようぜ!」

 圭ちゃんが、まるで魔法みたいにケーキをたくさん出す。
 チーズケーキにチョコケーキ、モンブランにティラミスにパンケーキまである。
 
「こんなにたくさん! いただきまーーす!」

 手を合わせて、あっという間にテーブルの上のケーキを全部たいらげる。
 全部食べたと思ったのに、私の大好きなケーキは、どんどんどんどん出てくる。
 わぁ〜い、ケーキの食べ放題だぁ〜〜!!