それがまたドレスの白と相まって、えも言われぬほど美しいのだった。
シャルロットの目は、深い緑。どこまでも透明で、どこまでも奥深い色──森の色。
アルブレヒトのスカーフも同じ色だ。
少し青の混じった黒い礼服の、ところどころにシャルロットの色がある。それにいったい何人が気づくだろうかと、シャルロットは面映ゆくなって、ターンの間、密着したアルブレヒトの胸に、頬を寄せた。
「シャロ、」
驚いたように、アルブレヒトがシャルロットを呼ぶ。
ただそれだけのことがうれしくって、シャルロットは花がほころぶような笑みを見せた。
「もっと呼んで、アルブレヒトさま」
「……ああ!」
シャルロットの体が床を離れる。アルブレヒトが、シャルロットの華奢な体を抱き上げたからだ。つま先がゆらゆら揺れる。楽しくなって、シャルロットはふふ、と笑い声をあげた。
それに微笑んだアルブレヒトが、シャルロットを高くあげて、くるくると回る。
アルブレヒトの瞳と同じ、青いリボンがふわりと舞った。