──初めて見たときから、ずっとあなたに恋をしていたんです!ご主人様!

 笑顔を見たくて、生きてほしくて、シャロがいつか帰る先、ずっと先の未来で、待っていてほしくて。

「あなたの──」

 あなたのところへ、帰りたくて。

「あなたの隣に居たい、ずっとずっと、あなたと」
「僕も、シャロの隣に──いいや、シャルロット。君の隣にいたい、いいや、ずっと離さないから」

 アルブレヒトの青い目から、雨が降っている。
 ああ、でも──もう雨ではなかった。
 微笑んで涙を流す恋しいひとの雨は、今、涙になったのだ。

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