話したいことがたくさんあるので、誠一さんには少し待っていてもらって先に恵茉とお風呂を済ませた。それからも、恵茉が寝るまで遊びに付き合っていた彼は終始楽しそうで、ふたりのやり取りを見ているだけで本当に幸せだ。

 明日はお互い休みなので、今夜誠一さんにはここに泊まってもらう。彼はそれも想定して着替えなども準備していて、さすがだなと感心する。

 もし子供がいなかったらふたりで夜を過ごしていたのか……と思うと、ふしだらな妄想がよぎってひとりドキドキしていたのは内緒だ。

 こうして明日まで一緒にいられるのは、気を遣って私も休みにしてくれた輝さんのおかげである。

 実はここに来る前、彼のお店でお好み焼きを食べてきたと言うので驚いた。そこでいろいろ話したようなので、誠一さんが子供のことを知っていたのも、先ほど来た輝さんからのメッセージにも納得する。

 輝さんは『休みにするのはあんたのためじゃなくて、芽衣子と恵茉のためだからな!』と、ツンデレみたいな態度を取っていたと聞いて笑ってしまった。彼は私たち親子をとても可愛がってくれている、過保護な兄という感じなのだ。