身体も脳内もどんどん溶かされていく。ジャムを掻き混ぜるような粘着性のある音と、抑えきれない声がキッチンに響いて、高みに達した私は身体を震わせた。
息を荒げてくったりとしなだれかかる私に、誠一さんは「すごく美味しそうだ」と官能的に呟き、軽々と抱き上げて寝室へ向かう。もう前戯の必要はなく、ベッドに身体を沈めるとそそり立つ彼の熱に一気に貫かれた。
先ほどの余韻がまだ残っている敏感になった中へ、さらに強い快感が押し込まれて背中がのけ反る。
「あぁっ、誠一さ……」
「はっ……幸せだ。明日も明後日も、ずっと離したくない」
容赦なく私を突き上げながら、誠一さんはとびきり甘い言葉を囁く。とてもとても嬉しくて、私も同じ気持ちだけれど、なにも返せなかった。
──私たちはまだ契約夫婦だ。数日後には結婚記念日がやってくる。私たちの契約が満了となる日が。
誠一さんが『普通の夫婦になろう』と言ってくれたあの時、私はいたずら心から了承しなかった。つまり、一年間の契約はまだ有効だということ。私はこのまま破棄せず、契約終了と同時に婚姻も解消するつもりだ。
息を荒げてくったりとしなだれかかる私に、誠一さんは「すごく美味しそうだ」と官能的に呟き、軽々と抱き上げて寝室へ向かう。もう前戯の必要はなく、ベッドに身体を沈めるとそそり立つ彼の熱に一気に貫かれた。
先ほどの余韻がまだ残っている敏感になった中へ、さらに強い快感が押し込まれて背中がのけ反る。
「あぁっ、誠一さ……」
「はっ……幸せだ。明日も明後日も、ずっと離したくない」
容赦なく私を突き上げながら、誠一さんはとびきり甘い言葉を囁く。とてもとても嬉しくて、私も同じ気持ちだけれど、なにも返せなかった。
──私たちはまだ契約夫婦だ。数日後には結婚記念日がやってくる。私たちの契約が満了となる日が。
誠一さんが『普通の夫婦になろう』と言ってくれたあの時、私はいたずら心から了承しなかった。つまり、一年間の契約はまだ有効だということ。私はこのまま破棄せず、契約終了と同時に婚姻も解消するつもりだ。