「失礼します」
職員室の雰囲気は好きじゃない、入った瞬間ジロッて見られるから。ほら、生活指導の小山先生がズカズカと近付いて来て…
「西山さん、ノートありがとう!こっち持って来てくれる?」
「崎本先生…」
私を見付けた崎本先生が立ち上がって手を上げた。こっちこっちと手を振って、おかげで小山先生に近付かれることなく事なきを得た。
「ありがとうね、そこ置いてくれる?」
「はい」
崎本先生の机はプリントや教科書が山積みで、片付けは苦手な人なのかしら…?先生だからと言ってこんなことが得意とも限らないものね。
「じゃあ私はこれで」
用は済んだし、もうお昼の時間だわ。お腹も空いたし早く教室に戻ってお弁当を、って思ったのに。
「西山さん、ちょっと頼みたいことがあるんだけど?」
すっと崎本先生が立ち上がって、いいかな?と微笑む。
柔らかい表情はまさに先生らしく、でも何より私は…
その声が耳に残って仕方ない。
「…何ですか?」
その声をもっと聞きたくて。
職員室の雰囲気は好きじゃない、入った瞬間ジロッて見られるから。ほら、生活指導の小山先生がズカズカと近付いて来て…
「西山さん、ノートありがとう!こっち持って来てくれる?」
「崎本先生…」
私を見付けた崎本先生が立ち上がって手を上げた。こっちこっちと手を振って、おかげで小山先生に近付かれることなく事なきを得た。
「ありがとうね、そこ置いてくれる?」
「はい」
崎本先生の机はプリントや教科書が山積みで、片付けは苦手な人なのかしら…?先生だからと言ってこんなことが得意とも限らないものね。
「じゃあ私はこれで」
用は済んだし、もうお昼の時間だわ。お腹も空いたし早く教室に戻ってお弁当を、って思ったのに。
「西山さん、ちょっと頼みたいことがあるんだけど?」
すっと崎本先生が立ち上がって、いいかな?と微笑む。
柔らかい表情はまさに先生らしく、でも何より私は…
その声が耳に残って仕方ない。
「…何ですか?」
その声をもっと聞きたくて。