「先生…っ」

腕を引っ張った崎本先生に抱き寄せられた。

体には自信があるって言ってたど確かに弾力がある胸をしているわ。

顔を上げると崎本先生と目が合って、ドキドキと心臓の音が大きくなる。

こんなに崎本先生と距離が近いのは初めてでどんな顔をすれば…


「架純」


ぶわっとさらに顔が熱くなる。

どうしよう、勢いでここまで来たけどこの後はえっと…

「顔逸らすなよ」

「えっ、だって、あのそれは…っ」

「いっぱいにしてほしいんだろ?」

顎を掴まれ強引に顔を向かされる、目を閉じる間もなく崎本先生の唇が触れる。


今までとは違う、触れるだけじゃない流れ込んで来るみたいなキスに溺れそうになって。


思考回路が途絶えそうだ。

ぎゅぅっと崎本先生の腕を掴んだ。

離してほしくなくて、ずっとこうしていてほしくて。


満たされるまでずっと…



でもこれは先生への罰です。

だって私を力づくで引っ張ったのは崎本先生だから、私はあの日から囚われたまんま逃げ方がわかりません。



逃げたくても、もうわからないです。