廊下の突き当り遠くの方に亜由ちゃんの姿を見付けた。
なんだあんなところにいたのね、芝ちゃんが探してたから教えてあげないと。
名前を呼ぼうと思った時、角っこに隠れて見えなくなってしまったから駆け寄って呼びかけようと思った。
廊下を駆け足で、角を曲がったら名前を呼んで手を振って…
だけどもう1人廊下の角から人影が現れたから咄嗟に隠れてしまった。
い、今のは…っ
「崎本せーんせっ」
亜由ちゃんの心なしかいつもより高い声が聞こえる。
「おいしいですか?」
「おいしいよ、この…“ラッピング”もよく出来てて」
「リボン結ぶのに拘ったですよ、スマホで結び方調べたりして」
……。
何の…
話をしてるの?
「でもこれクルミは入ってねぇのな」
「クルミ?あぁー…入れてる子もいたけど私のはチョコレートだよ!崎本せんせ好きでしょ?」
“おぅ、何だコレ?カリカリして美味いな”
私だけだと思った。
だから食べてくれたんだと思った。
「あぁ、好き」
なんだあんなところにいたのね、芝ちゃんが探してたから教えてあげないと。
名前を呼ぼうと思った時、角っこに隠れて見えなくなってしまったから駆け寄って呼びかけようと思った。
廊下を駆け足で、角を曲がったら名前を呼んで手を振って…
だけどもう1人廊下の角から人影が現れたから咄嗟に隠れてしまった。
い、今のは…っ
「崎本せーんせっ」
亜由ちゃんの心なしかいつもより高い声が聞こえる。
「おいしいですか?」
「おいしいよ、この…“ラッピング”もよく出来てて」
「リボン結ぶのに拘ったですよ、スマホで結び方調べたりして」
……。
何の…
話をしてるの?
「でもこれクルミは入ってねぇのな」
「クルミ?あぁー…入れてる子もいたけど私のはチョコレートだよ!崎本せんせ好きでしょ?」
“おぅ、何だコレ?カリカリして美味いな”
私だけだと思った。
だから食べてくれたんだと思った。
「あぁ、好き」