人がまだ喋ってんのに、遮りやがった。


あまりの不快に眉間に皺が寄る。



『"ハイネ"を"ハイネ"と呼ばねえ奴が、"ハイネ"のことを見ようともしない奴が、俺の可愛いハイネのことを語るんじゃねえよ』


「…………ハァ!?」



何言ってるんだ、コイツ。



俺は……



"優くん"



そう呼んで、太陽みたいに笑うのは…。



"コレ"だ!!



他の誰でもない。



「2度と"あんた"には返さない!!俺のだ!!!!」


「あああああ"あ"!?!?」



目は未だに閉じたままのアレが絶叫した。





腫れ上がっている指を握ってやったから。