ガラ―


開いた教室のドアから入ってきた彼女は俺が持ってるノートを見て

「…あっ!!!」

と、ゆった。


瞬時に
この子が"美里"だと気付いた。


『あ~…、ごめん。
勝手に見ちゃったわ。』

にっこりゆった俺の顔を見て彼女は赤くなる。


「あ!//…全然いいよ!!」


『あんさ、杉浦さんって美里ってゆうんだ?』


「え!!//あたしの名前知ってくれてたの!?」


おい…。
同じクラスの子ぐらい
俺だって名前知ってるよ。
しかも杉浦さん、俺の後ろの席じゃん。