そして青藍の人達が私達の前を通り過ぎた後。
「ね、そろそろ戻ろうよ、柚葉ちゃん」
「う〜〜ん、そうだね…!青藍の人達も教室入っていったし、戻ろっか」
教室に戻ると、トントン、と柚葉ちゃんが誰かに肩を叩かれ、振り返ると。
「夢犀さん、日比野さん。おはよう。今日も朝からすごいね」
声をかけてきたのは、同じクラスの人気者の男子、中田 勇輝くんだ。
何かといつも話しかけてきて、ちょっと話す仲だ。
「だね〜」
「そりゃあ、そうだよ!!あの顔はずっと見てたいもん」
柚葉ちゃんがふふんと得意げな顔をする。
「そ、そうなんだ……」
私と中田くんは苦笑いをした。
「そういえば、今日席替えするみたいだよ」
中田くんが爽やかに笑って言う。
「「そうなの!?」」
私と柚葉ちゃんの声が重なると、中田くんは笑いながら「うん」と頷いた。
「私、席替えするなら青藍の誰かと隣がいいなぁ〜。あとあと、ここは関わりやすい水口くんか原地くんの隣がいい!」
「そ、そうなんだ……」
青藍ファンの中でも特に大人しい部類に入る柚葉ちゃんが、青藍の隣がいいって思うなら、過激派のファンの人達はどうなるんだろう……。
「僕、席替えしたら夢犀さんと隣がいいなぁ〜」
「えっ?」
私と隣……か。
正直……少し嫌。隣になるなら、私に話しかけてこない人がいい。
そうじゃないと、動きづらい。
私はスマホ2台持ちで、ブレザーの右ポケットと左ポケットにスマホを1台ずついれて、使い分けている。
右利きの私は右ポケットに学校用のスマホ。
左ポケットにはプライベート用のスマホを入れてある。
「ね、そろそろ戻ろうよ、柚葉ちゃん」
「う〜〜ん、そうだね…!青藍の人達も教室入っていったし、戻ろっか」
教室に戻ると、トントン、と柚葉ちゃんが誰かに肩を叩かれ、振り返ると。
「夢犀さん、日比野さん。おはよう。今日も朝からすごいね」
声をかけてきたのは、同じクラスの人気者の男子、中田 勇輝くんだ。
何かといつも話しかけてきて、ちょっと話す仲だ。
「だね〜」
「そりゃあ、そうだよ!!あの顔はずっと見てたいもん」
柚葉ちゃんがふふんと得意げな顔をする。
「そ、そうなんだ……」
私と中田くんは苦笑いをした。
「そういえば、今日席替えするみたいだよ」
中田くんが爽やかに笑って言う。
「「そうなの!?」」
私と柚葉ちゃんの声が重なると、中田くんは笑いながら「うん」と頷いた。
「私、席替えするなら青藍の誰かと隣がいいなぁ〜。あとあと、ここは関わりやすい水口くんか原地くんの隣がいい!」
「そ、そうなんだ……」
青藍ファンの中でも特に大人しい部類に入る柚葉ちゃんが、青藍の隣がいいって思うなら、過激派のファンの人達はどうなるんだろう……。
「僕、席替えしたら夢犀さんと隣がいいなぁ〜」
「えっ?」
私と隣……か。
正直……少し嫌。隣になるなら、私に話しかけてこない人がいい。
そうじゃないと、動きづらい。
私はスマホ2台持ちで、ブレザーの右ポケットと左ポケットにスマホを1台ずついれて、使い分けている。
右利きの私は右ポケットに学校用のスマホ。
左ポケットにはプライベート用のスマホを入れてある。