その話を聞いてからは本当に早く、あっという間にやることが終わった。


そこで、私を誰が引き取るかという話を親戚の間でしたらしい。


母方の家族はもう皆亡くなっていて、父方の親族でその話し合いが行われたそう。


でも、誰も私を引き取ろうとはしなかった。


皆口を揃えて、『自分の家庭があるから』って言ったみたい。


だけど本当は、『あんな気持ち悪い見た目の子と住みたくない』という理由で誰も引き取らなかったって聞いた。


それは、私のことが嫌いな同い年の従姉妹が教えてくれた。


そして私は施設行き。


家族と住んでいた家は売り払い、家具などは全て捨てた。


家のお金は、親戚の中でも山分けをしたらしい。


私の手元に残ったのは、最後の誕生日プレゼントだけ
だった――――。







―――――がシャン!!



『うざいんだよ!!お前の髪の毛と目、気持ちわりぃだよ!!』


『そうよ!!なんとか言いなさいよ!!』




ガンッ!!ゴンッ!!




何度も蹴られる。


施設に入ってからは地獄の日々だった。


『髪の毛と目が気持ち悪い』とか言っているけど、実際は私で日頃の鬱憤を晴らしたかっただけなんだ。


後は、妬み。


私が施設に入った時に、施設の人が『この子は両親が事故に遭って亡くなった』と皆に紹介した。


それを、親に捨てられて、ずっと前から居る子達が妬んで私をいじめたんだ。


施設には、当時5歳の私のような幼稚園生から高校生までいて、私をいじめていたのは主に同じ年頃の小学生低学年までの子達。


それより上の子達は、見て見ぬふり。