「あ〜〜疲れたぁ〜」



バフッとソファに倒れ込む。


今日は色々なことがあったなぁ……。


青藍の総長と隣の席になったり、あの宇月 輝と会うなんて……。


予想外すぎるよぉ〜……。


宇月 輝もとい、輝先輩は中学が同じでも、ほとんど学校に来たことはなかったみたいだし、私自身が見かけることは無いに等しかった。


輝先輩の中学の時の出来事を思い出そうとして、自分の中学校時代が頭の中をよぎる。


たった1年前の話だけど、もう私にとっては過去だ。


―――――思い出したくない、嫌な過去。


なんとなく、そっと目を閉じると眠気がやってくる。


あ……、なんか……抑えられない……。


ねむ、たい……。


だ、め……まだ、次の新月の計画立ててない、のに……。


意識、が………。




*    *    *    *




プルルルルルルッ。プルルルルルルッ。


自室で寝ていると、リビングにある固定電話の音が聞こえてきた。


部屋を出て、リビングを見渡すと、誰もいない。


『おとーさん…?おかーさん…?おにーちゃん……?』


この時間なら、いつも皆いるのに。


そこで、誰もいないなら。と、そっと固定電話を取った。




『もしもし……。あたし、―――――です。どなたですか?』


『あっ、――ちゃんね?私、青空病院のものです。
いい………?――ちゃん。よく聞いてね。今、あなたのお父さんとお母さんとお兄ちゃんが、事故にあって、とっても危ないの』




――――事故。