「せーちゃん!帰ろ!」
「うん」
柚葉ちゃんが、私の席までやって来た。
「今日はね、今流行りのカフェに行きたいんだ!」
「おお〜。楽しみ!」
柚葉ちゃんはいつもこうしていろんなところに連れて行ってくれる。
おかげで、暴走族を制圧する事しか考えていなかった私にも、こういう楽しい事も考えられるようになった。
* * * *
柚葉ちゃんとカフェに入って、店員さんに席を案内される。
「あ〜座れてよかった!このお店人気だから、待ちになるかと思ったよ」
「意外とすんなり入れたね」
「だねっ!ラッキー!……せっかくだから、たくさん頼んじゃおっか」
「いいね!」
私達はキャイキャイとメニューを覗き込む。
「やっぱりあたしはこの超スーパーストロベリーパフェにしようかな!」
柚葉ちゃんが言ったパフェの写真を見てみると。
う、わぁ………。す、すごい。写真だから少し分かりづらいけど、写真で見た感じ、計算すると250gくらいあるよ!!
「す、すごい量だけど、大丈夫……?」
「だいじょ〜ぶ!私、お腹空いてるから!」
「そ、そうなかんだ…」
私はそう言うと、もう一度視線をメニューに戻した。
う〜〜ん、私は……あっ、これにしよう。
極厚3段パンケーキ!!
名前通り、写真だとすごく極厚で、パンケーキの上にかかってるバターとメープルシロップがとても美味しそう。
「柚葉ちゃん、私も決まったよ!」
「オッケ〜!じゃあ、注文しよっか」