残念。座らなきゃ。


クラス全員が座り終わったところで、先生が教室に入ってきた。



「えーー、知っている人もいると思うが、今日は席替えをする!」



先生がそう言った途端、「わーーー!!」と教室中が騒がしくなる。



「席の決め方は、くじ引きだ。それじゃあ、端の席の奴から引きに来い」



先生がそう言うと、端の人から順番に引いていく。


私達がくじを引いている間、先生が黒板に番号を書いていく。



「私、青藍の誰かと隣がい〜な〜!」


「わかるぅ〜!誰でもいいからなりたいよぉ〜」


「クラス全員で32人で、男女16人ずつだから……16分の5だ!」


やはり、クラスの女子は青藍の誰でもいいから隣になりたいみたい。


それに、このクラスでは必ず男女が隣になるというルールなので、女子と女子、男子と男子になることはない。






「でもでもっ、青藍の人は朝以外は教室にいないから、青藍と互角の中田くんでもいいな〜!」



「わかるぅ〜!中田くん、爽やかで優しいし、話してて楽しいよね!」



「じゃあ、16分の6だね!」




キャイキャイと楽しそうに話す彼女たち。



そして、全員が引き終わったら、「自分が引いたくじの番号のところに行けー」と指示がでたので、皆がぞろぞろと動き出す。



「夢犀さん、番号、何だった?」


「私は、9番だったよ」


「あーー。残念。僕は13番だった」



私は校庭側の1番後ろ、中田くんは廊下側の1番前だ。


まさに………