「いいって言ってんじゃん。あ、連絡先交換しとこ。長瀬の好きなアニメのグッズ出たらすぐ教えてよ」
私の言葉に素直にスマホを取り出した長瀬の、連絡先をもらって、試しにスタンプを送ってみる。
「こ、これって……!」
「あ、知ってる?弟からもらったスタンプなんだけど、かわいいから愛用してるの」
「見たことないんですか?」
「うーん……一話は見たんだけど、その先が見れてないんだよね」
結構面白かった記憶があるけど、気がつかないうちに最新話がいっぱい投稿されていて追いつけずにリタイア。
長瀬にそう伝えると、突然饒舌になって語り出す。
「もったいない!このアニメは後半のどんでん返しが最高なのに!例えば今夏目さんが送ってくれたこのキャラ!このキャラは最初敵キャラとして出てくるんですけど……」
そこまで話すと長瀬は、はっと口を止めて、申し訳なさそうに苦笑いする。
「すみません……僕、話し出したらなかなか止められなくて……」
「え、いいよ全然。ていうか、今の説明でめっちゃこのアニメ気になってきた。家帰ったら見てみる」
確かまだ配信アプリは入れたままだったはず……。
「ほっ、ほんとですか……?」
「うん。見終わったら感想言うね。……あ、学校では話しかけないほうがいい?」
私が話しかけたら長瀬が居心地悪くならないか心配で、一応そう聞いてみる。
「え?どうしてですか?」
「だって長瀬、クラスで遊びに行く時に誘っても全然来ないし、学校で話しかけてもすぐ会話終わっちゃうし迷惑なのかなーって思って」
「あー……それは、大丈夫です。僕、中学の時にアニメが好きなことクラスメイトに馬鹿にされてたから、高校ではそうならないように気をつけてたんですけど、夏目さんにはバレたし、それに……」
それに?
途中で言葉を止めた長瀬を促すように見つめると、恥ずかしそうに口を開く。
「それに、夏目さんとは、その……もっとアニメの話、したいなぁ……なんて……き、きもいですよねっ!すみません……」
長瀬が、そんな風に思ってくれるなんて……!
なんだか嬉しくて、さっき取ったキツネの人形を胸の前で抱きしめる。
「ううん、きもくない。嬉しいっ!たくさん話そ!」
そう言って満面の笑みを浮かべると、長瀬は嬉しそうに頷いてくれた。
私の言葉に素直にスマホを取り出した長瀬の、連絡先をもらって、試しにスタンプを送ってみる。
「こ、これって……!」
「あ、知ってる?弟からもらったスタンプなんだけど、かわいいから愛用してるの」
「見たことないんですか?」
「うーん……一話は見たんだけど、その先が見れてないんだよね」
結構面白かった記憶があるけど、気がつかないうちに最新話がいっぱい投稿されていて追いつけずにリタイア。
長瀬にそう伝えると、突然饒舌になって語り出す。
「もったいない!このアニメは後半のどんでん返しが最高なのに!例えば今夏目さんが送ってくれたこのキャラ!このキャラは最初敵キャラとして出てくるんですけど……」
そこまで話すと長瀬は、はっと口を止めて、申し訳なさそうに苦笑いする。
「すみません……僕、話し出したらなかなか止められなくて……」
「え、いいよ全然。ていうか、今の説明でめっちゃこのアニメ気になってきた。家帰ったら見てみる」
確かまだ配信アプリは入れたままだったはず……。
「ほっ、ほんとですか……?」
「うん。見終わったら感想言うね。……あ、学校では話しかけないほうがいい?」
私が話しかけたら長瀬が居心地悪くならないか心配で、一応そう聞いてみる。
「え?どうしてですか?」
「だって長瀬、クラスで遊びに行く時に誘っても全然来ないし、学校で話しかけてもすぐ会話終わっちゃうし迷惑なのかなーって思って」
「あー……それは、大丈夫です。僕、中学の時にアニメが好きなことクラスメイトに馬鹿にされてたから、高校ではそうならないように気をつけてたんですけど、夏目さんにはバレたし、それに……」
それに?
途中で言葉を止めた長瀬を促すように見つめると、恥ずかしそうに口を開く。
「それに、夏目さんとは、その……もっとアニメの話、したいなぁ……なんて……き、きもいですよねっ!すみません……」
長瀬が、そんな風に思ってくれるなんて……!
なんだか嬉しくて、さっき取ったキツネの人形を胸の前で抱きしめる。
「ううん、きもくない。嬉しいっ!たくさん話そ!」
そう言って満面の笑みを浮かべると、長瀬は嬉しそうに頷いてくれた。