「ありがとね」
「いえ…。プライベートぐらい、ゆっくり気にせず過ごしたいですよね」
「あ、やっぱり僕のこと、分かる?」
「えっと…。長谷、律…さん。ですよね」
周りに人は居なかったけど、自然と声のボリュームを下げて確認した。
ニコッと笑ったということは、芸能人だ。
「僕のファン?」
「あ、特にそういうのは…。何かすみません。ファンの方が、夢があって良いですかね」
「じゃない方が良い。ファンの子だと、変に騒がれちゃって困るから。喜んでくれると嬉しいんだけどね。周りの人に迷惑かけちゃうから」
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