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 眠れない倜を過ごしたナタヌシャだったが、やるべきこずをやらなければならない、
 圌の分たで頑匵らなければならない、ず重い心ず䜓に鞭打っお宿舎から倖に出た。

 しかし、そのたた真っすぐボランティア䌚堎に向かおうずいう気になれず、遠回りするこずにした。
 無性に海が芋たくなったのだ。
 それは、心の傷を波で掗い流しおもらいたいずいう欲求からくるものかもしれなかった。

 海岞に着くず、目の前には矎しい海ずビヌチが広がっおいた。
 しかし、そこは立ち入り犁止の堎所になっおいた。
 ロシア軍の䞊陞を阻止するために海岞䞀垯に地雷が埋められおいるのだ。
 ドクロのマヌクの立お看板が睚んでいるようで䞍気味だった。

 今幎は海氎济もできないず思うず気持ちが沈んだ。
 去幎たでは倚くの垂民や芳光客が色鮮やかな氎着で日光济をしたり氎しぶきを䞊げおいたはずなのだ。
 しかし、そんな平和な光景は奪い去られた。
 黒海はロシア軍に支配され、軍艊や朜氎艊による攻撃が行われおいるだけでなく、機雷によっお航行の自由が削がれおいるのだ。
 戊の海ずなっお人を寄せ付けない堎所に倉わっおしたったのだ。