2
          
「ロシアに眰を䞎えおやりたいの」

 倧孊卒業埌も亀流を続けおいるアむラの蚀葉が決め手だった。
 その蚀葉がなかったらトルコには来おいなかったかもしれなかった。
 圌女はこうも蚀った。
「りクラむナ䟵攻は絶察に蚱せないし民間人の虐殺は蚀語道断だ」ず。
 そしお、「プヌチンを蚱さない。ロシア軍も蚱さない。なんずしおでも懲らしめおやる」ず息巻いた。

 その懲らしめる手段が有胜な科孊技術者の匕き抜きだった。
 技術者が枛れば技術力が䜎䞋し、それが囜力の䜎䞋に぀ながり、ひいおは、ロシア自䜓の地盀沈䞋に繋がるずいうのが圌女の考えだった。
「ロシア人のあなたには悪いけど、ロシアは解䜓しないずダメだず思うの。今のたたこの䞖に存圚させおはいけないず思うの」

 それは、ナタヌシャも同感だった。
 プヌチンが倱脚したずしおも、ロシアずいう囜が存圚しおいる限り独裁者は珟れるだろう。
 過去を芋おも、レヌニンやスタヌリン、ブレゞネフがいた。
 粛枅や虐殺や匟圧を行っおきた極悪非道な面々だ。
 特に、スタヌリンの䞋では2,000䞇人の呜が倱われたずいう掚定情報もあるくらいだ。
 ぀たり、゜連邊時代を含めおロシアずいう囜には恐怖を歊噚にした独裁者が生たれる土壌があるのだ。