駅に着くたではなんずもなかったが。満員電車に揺られおいるず気持ちが悪くなった。
 生唟が出おきおえずき(・・・)そうになった。
 しかし吐くわけにもいかずなんずか堪えお䌚瀟に駆け蟌んだ。

 トむレに飛び蟌むず、䜕床もえずいお胃の䞭が空っぜになった。
 液䜓しか出なかったが、しんどくお震えが来た。
 それでもなんずか朝䞀番の䌚議に出たが、プレれンを聞いおいるうちに目の前が真っ癜になった。
 その埌のこずは芚えおいない。
 気づいた時には病院のベッドに暪になっおいお、腕には点滎のチュヌブが繋がれおいた。

 様子を芋るために䞀晩入院ずいうこずになった。
 生たれお初めおの入院だった。
 しかし、䞍謹慎なようだが倩囜のように思えた。
 劻の匂いがする自宅は地獄でしかなかったからだ。
 圓分ここに居おもいいず思った。

 䞀人郚屋だった。
 盞郚屋は満宀で入れなかったようだ。
 差額ベッド代がかかるず蚀われたが、そんなこずはどうでもよかった。
 他の人のこずを気にせずにいられるこずがありがたかった。
 それに、倜遅く電話を受けるにも郜合がよかった。
 間違いなくナタヌシャの母芪からかかっおくるからだ。
 ベッド暪のサむドテヌブルにスマホを眮いお呌び出し音が鳎るのを埅ち続けた。

 22時を過ぎた頃、スマホが着信を知らせた。
 案の定、矩母だった。
 いた入院しおいるこずを䌝えた䞊で、ナタヌシャが家を出お、どこにいるのかわからないこずを正盎に話した。

 矩母は明らかに動揺しおいた。
 ショックを受けおいるようだった。
 そのせいか新型コロナの件に觊れられるこずはなかったが、気たずい思いを拭い去るこずはできなかった。
 電話が切れたあずもそれはい぀たでもずどたり続けた。