「……?」
 4人ではてなを浮かべる。

『我はつい5年前までお前らの世界で生きていたのだ。』

「……えーっと…5年前にお亡くなりになったってことでいいのかしら」
 クレアが控えめに聞く。

『ああ。それでいい。』

「お名前とか…ありますか……」
 今度はルーナが。

『………………レオだ。そう呼ぶといい』

「ありがとうございます…」

 え、ちょっと今なんか3点リーダー並べまくってませんでした……?
 まぁいいや…死んでるからってことかも。
 
 なんとなく流れで私も質問。
「私たちが住む家とか行く学校とか水道代とかってどうすればいいんですか?」

『ああ。家はお前らの頭が記憶している。それと行く学校は家に地図を置いてある。水道代は心配いらない。自動的に払われる。その他食費等は家にあるお金で暮らしてくれ。毎月振り込まれるからな』

「なるほど…」

『まぁとりあえず外へ行ってこい。なあに、この世界にもすぐ慣れる。使っている言語も同じだしな。』

「じゃあ行ってきます!!」

 と、私が言ったのだけれど。

『待てお前。まだドアを開けていないだろう』

「あっ……」

「ラナって結構そういう感じの子なのね」
 クレアに微笑まれました……てへへ。

 ギィ〜〜

 ドアから外の光がはいる。

「あ、外だ」
「外の…世界……」

「じゃあ行きましょ」
「うん!」

「あ、ちょっとまってください…っ」

「ルーナどしたの?」

「あの…最後に一個だけ質問していいですか…?」

『ああ。構わない』


「わたしたちが今から出る、世界の名前を教えてください。ひとくちに異世界、と言っても名前くらいはありますよね…?」


『この世界の名前は


         ────────人間界、だ』