「ラナとアリア……偶然?」
「んーでも、アズール国に住んでる16歳の女の子で殺し屋ってなかなかいないと思う…」
「わたしもそう思います…」
「とりあえずあたしたちは置いといて、ルーナとクレアは?」
 アリアが先を促す。

「えっと、わたしもアズール国で…あ、国立魔法学校に通ってて、魔法つかいでした」
「私はルーナと同じね。アズール国立魔法学校で魔法つかいだったの」
 ルーナとクレアが言った。
「あ、私も魔法学校だったよ」
「あたしも」
「ここは全員一緒ね」
 魔法学校は人数が多く、同じ学校にいても知らないというのは不自然ではないのだ。

「んー、じゃあ殺し屋と殺し屋、魔法つかいと魔法つかいかぁ」
「偶然ではなさそうね」
「何かがあるはずです…」
 
「うん、っていうか、まずここから出たほうがいいんじゃ…」
 クレアが提案。
「確かに!」
「ドア開くかなぁ…」
 試しにルーナがふわふわとドアへ。
 ガチャッ と音はするがまったく開かない。
「だめですね……」
「どうしよっかね…え!?」

 瞬間、私たちが光った。
 なんの前触れもなく。

 光が収まると。

 私たちは、違う格好になっていた。