「……姫。俺のこと、本当に好きっすね」
「あら。それは、確かにその通りだけど。どうして、今それを言うの」
確かにそう。でなければ、彼を守ろうと動いたりしないもの。
「さっきから姫の視線で顔に穴が開きそうなくらい、ずっと見られてるんで。なんだか、怖いっす」
私は普通にしていたつもりだったんだけど、彼から見ればそうだったかと、慌ててデュークから目を逸らした。
せっかくのお忍びの日だと言うのに、私はデュークしか見ていなかったことに、その時ようやく気がついた。
視線を向けた目に入る王都の大通りは、所狭しと人で溢れていた。人が集まり、街が栄える。
それは、お父様である現王の政り事が、上手く機能しているという非常に喜ばしい証拠っだった。
けど、こうして久々に街に遊びに来ているのに、珍しい私服のデュークばかり見ていた。
本当に……もう私はデュークが好き過ぎて、彼が言っていたようにどこかがおかしくなっているのかもしれない。
「不快にさせて、ごめんなさい……だって、デュークと長時間一緒に居られることって、私にはあまりないから」
「あら。それは、確かにその通りだけど。どうして、今それを言うの」
確かにそう。でなければ、彼を守ろうと動いたりしないもの。
「さっきから姫の視線で顔に穴が開きそうなくらい、ずっと見られてるんで。なんだか、怖いっす」
私は普通にしていたつもりだったんだけど、彼から見ればそうだったかと、慌ててデュークから目を逸らした。
せっかくのお忍びの日だと言うのに、私はデュークしか見ていなかったことに、その時ようやく気がついた。
視線を向けた目に入る王都の大通りは、所狭しと人で溢れていた。人が集まり、街が栄える。
それは、お父様である現王の政り事が、上手く機能しているという非常に喜ばしい証拠っだった。
けど、こうして久々に街に遊びに来ているのに、珍しい私服のデュークばかり見ていた。
本当に……もう私はデュークが好き過ぎて、彼が言っていたようにどこかがおかしくなっているのかもしれない。
「不快にさせて、ごめんなさい……だって、デュークと長時間一緒に居られることって、私にはあまりないから」