お互いにいつもの軽口のはずなのに、いつもではない状況のせいか私はデュークのこの言葉を上手く受け流せなかった。
断られるとわかっていても、こうして結婚の話を断られたら胸が痛い。
「……つれないところも、素敵ね」
「優しくしたら、もっと俺のこと好きになるんでしょ」
デュークがさらっと言った言葉に、私は驚いて目を見開いた。
「……デュークの言う通りだわ。それで、こういう冷たい対応だったのね」
「姫って……何処に嫁いだとしても恥ずかしくない姫って城では噂されているのに、そう言うとことか。抜けてるんすね」
デュークは呆れたように言ったけど、私は何故か嫌な気持ちはしなかった。
別に都合の良い思い込みでも何でも構わない。
デュークの黒い瞳は、そういう抜けてるところが可愛いよって言ってくれているような気がしたから……そんな訳はないけれど。
真実はどうあれ、そう思うだけは私の自由だもの。
例え勘違いの誤解だったとしても、私が幸せならばそれは勝ち。
「嘘……そんな良い噂あるの? 嬉しい。だったら、私と結婚してよ。デューク」
断られるとわかっていても、こうして結婚の話を断られたら胸が痛い。
「……つれないところも、素敵ね」
「優しくしたら、もっと俺のこと好きになるんでしょ」
デュークがさらっと言った言葉に、私は驚いて目を見開いた。
「……デュークの言う通りだわ。それで、こういう冷たい対応だったのね」
「姫って……何処に嫁いだとしても恥ずかしくない姫って城では噂されているのに、そう言うとことか。抜けてるんすね」
デュークは呆れたように言ったけど、私は何故か嫌な気持ちはしなかった。
別に都合の良い思い込みでも何でも構わない。
デュークの黒い瞳は、そういう抜けてるところが可愛いよって言ってくれているような気がしたから……そんな訳はないけれど。
真実はどうあれ、そう思うだけは私の自由だもの。
例え勘違いの誤解だったとしても、私が幸せならばそれは勝ち。
「嘘……そんな良い噂あるの? 嬉しい。だったら、私と結婚してよ。デューク」