……私はルイ様とお茶をしていて、もしかして誘拐された? ユンカナンの王族を? もしそうすれば、戦争が起こるかも知れないというのに?
いいえ。もし、ダムギュア王国はそもそも友好関係など、望んでいなかったとしたら? 油断させるためだけに、私を誘拐しようとしたら?
お忍びであれば護衛は少数。デュークはいくら強いとは言え、私を人質にすれば彼が抵抗することは難しいだろう。
という訳ね。私を手にしてしまえば。お父様とお兄様たちは攻撃を躊躇うと? 以前に一人で敵軍を壊滅させた騎士団長も殺せてしまうと?
ああ……なんて、私は馬鹿な王族なの。ご先祖様ごめんなさい。
起きたばかりの私の推理した内容を裏付けるようにして、苦々しい表情を浮かべたデュークは剣を剣帯ごと床に落としているし、何人かの兵士たちに囲まれていた。
「わかったっすよ。俺は抵抗しませんので、姫の安全を保証してください」
「さっさと跪け。お前はもう何も出来ないんだよ」
そういえば、起きた時から思って居たんだけど、この部屋はなんだか変な匂いがしていた。
いいえ。もし、ダムギュア王国はそもそも友好関係など、望んでいなかったとしたら? 油断させるためだけに、私を誘拐しようとしたら?
お忍びであれば護衛は少数。デュークはいくら強いとは言え、私を人質にすれば彼が抵抗することは難しいだろう。
という訳ね。私を手にしてしまえば。お父様とお兄様たちは攻撃を躊躇うと? 以前に一人で敵軍を壊滅させた騎士団長も殺せてしまうと?
ああ……なんて、私は馬鹿な王族なの。ご先祖様ごめんなさい。
起きたばかりの私の推理した内容を裏付けるようにして、苦々しい表情を浮かべたデュークは剣を剣帯ごと床に落としているし、何人かの兵士たちに囲まれていた。
「わかったっすよ。俺は抵抗しませんので、姫の安全を保証してください」
「さっさと跪け。お前はもう何も出来ないんだよ」
そういえば、起きた時から思って居たんだけど、この部屋はなんだか変な匂いがしていた。