私だって自分が好きな相手のデュークを冷遇しているという話を聞いて、ヘンドリック大臣がとても嫌いになっただけで。
「俺も可愛い女の子に対しては、良い感じにするっす。そんなもんです」
「……デュークは、モテるものね」
私は隣に居た背の高いデュークを見上げた。彼の黒い瞳は、とても優しげだ。
これまで会いに行けば迷惑そうな態度を見せられていたのが、まるで何もかも嘘だったみたい。
私から見ると、デュークは惚れ惚れしてしまうほどにいくつも魅力的な要素を持っているし、異性が見れば、きっと彼とお近づきになりたいと願う人も多いと思う。
なんとも言えない想いを抱いた私の話を聞いて、デュークはきょとんとした表情になって首を傾げた。
「俺って……姫に対してこれまでの女関係の話を、なんかしましたっけ?」
「いいえ。していないわ……けど、どうして?」
この前に晴れてデュークと両思いになった時まで、正直まともに会話したことさえ稀だったのだ。デュークの元恋人の話など、知る由もない。
「俺も可愛い女の子に対しては、良い感じにするっす。そんなもんです」
「……デュークは、モテるものね」
私は隣に居た背の高いデュークを見上げた。彼の黒い瞳は、とても優しげだ。
これまで会いに行けば迷惑そうな態度を見せられていたのが、まるで何もかも嘘だったみたい。
私から見ると、デュークは惚れ惚れしてしまうほどにいくつも魅力的な要素を持っているし、異性が見れば、きっと彼とお近づきになりたいと願う人も多いと思う。
なんとも言えない想いを抱いた私の話を聞いて、デュークはきょとんとした表情になって首を傾げた。
「俺って……姫に対してこれまでの女関係の話を、なんかしましたっけ?」
「いいえ。していないわ……けど、どうして?」
この前に晴れてデュークと両思いになった時まで、正直まともに会話したことさえ稀だったのだ。デュークの元恋人の話など、知る由もない。