今夜のためにと用意していたドレスでデュークと踊れて、私の気分は最高と言えるほどにとても良かった。
そして、本日勢いに任せてお願いをしただけではあるものの、最高権力者であるお父様からデュークへ縁談を申し込んで貰える。
今までにまったくと言って良いくらいに可能性のなかったところに『もしかしたら彼と結婚出来るかも』という希望の光が差した。
夜会も終わりに近付き、デュークは仕事上の何か忙しく立て込んでいる様子で、大広間の向こう側で他の騎士団長と共に集まっているようだ。
責任あるお仕事に就いているから仕方ないけど……出来たら、もっと一緒に居たかった。
なんとなく遠くに居るデュークの姿を目で追い掛けていた私に、とある男性が近付いて来た。
周囲にそれとなく控えて居る、私の護衛騎士の警戒が強まったと感じた。
彼は一見して背が高く王都のある地方では珍しい銀髪は肩に掛かるくらいの長さ、そして整った顔の中には青い瞳を持ち際立って見目が良い。
そして、一分の隙もないような夜会服は豪華で上等だ。
私の父や兄が着ているもののように、豪奢で華美の粋を集めたかのような意匠だった。
そして、本日勢いに任せてお願いをしただけではあるものの、最高権力者であるお父様からデュークへ縁談を申し込んで貰える。
今までにまったくと言って良いくらいに可能性のなかったところに『もしかしたら彼と結婚出来るかも』という希望の光が差した。
夜会も終わりに近付き、デュークは仕事上の何か忙しく立て込んでいる様子で、大広間の向こう側で他の騎士団長と共に集まっているようだ。
責任あるお仕事に就いているから仕方ないけど……出来たら、もっと一緒に居たかった。
なんとなく遠くに居るデュークの姿を目で追い掛けていた私に、とある男性が近付いて来た。
周囲にそれとなく控えて居る、私の護衛騎士の警戒が強まったと感じた。
彼は一見して背が高く王都のある地方では珍しい銀髪は肩に掛かるくらいの長さ、そして整った顔の中には青い瞳を持ち際立って見目が良い。
そして、一分の隙もないような夜会服は豪華で上等だ。
私の父や兄が着ているもののように、豪奢で華美の粋を集めたかのような意匠だった。