「はい。本当です。獣人同士であれば、お互いが運命の番であるとわかるそうですが、相手が人であると獣人側にしかわからないので……結構な厄介ことになっている状況もあるようですね」
淡々とそう言ったデュークが踊り慣れていない事は明白だ。
何故かと言うと、社交界で王族の姫である私に逆らおうと思う令嬢がもし居るならば、彼女にはあまり良い未来は待ってはいないだろう。
「あの……私がデュークの運命の番っていう、可能性は?」
「ないっす」
デュークに上目遣いで聞いた私の期待に満ちた言葉は、間髪を入れずにあっさりと否定された。
「まあっ……もしかしたらそうだけど、まだわかっていないだけかもしれないじゃない」
彼にきっぱりと否定され、私は面白くなかった。
「『運命の番』は一目見たらそうだと認識するそうです……けど、俺は……居たとしても、出来れば会いたくないっす。運命の番のような正気を失ってしまうような存在のせいで、我を忘れれば……何をしてしまうか。自分でも、それはわからないんで」
淡々とそう言ったデュークが踊り慣れていない事は明白だ。
何故かと言うと、社交界で王族の姫である私に逆らおうと思う令嬢がもし居るならば、彼女にはあまり良い未来は待ってはいないだろう。
「あの……私がデュークの運命の番っていう、可能性は?」
「ないっす」
デュークに上目遣いで聞いた私の期待に満ちた言葉は、間髪を入れずにあっさりと否定された。
「まあっ……もしかしたらそうだけど、まだわかっていないだけかもしれないじゃない」
彼にきっぱりと否定され、私は面白くなかった。
「『運命の番』は一目見たらそうだと認識するそうです……けど、俺は……居たとしても、出来れば会いたくないっす。運命の番のような正気を失ってしまうような存在のせいで、我を忘れれば……何をしてしまうか。自分でも、それはわからないんで」