「あはは。きっと俺たち、年寄りになっても、似た者同士の独身同士、いい茶飲み友達で居られそうだな」

そう言って笑う晃輝。

本当にドライなんだ…。

それなのに、晃輝に友達以上の気持ちを抱いてしまうなんて、私も男を見る目がないのかしれない。

晃輝はいい奴だ。

しかし、それはあくまで友達という関係だからそう思うだけで、恋人や夫婦になれば、きっと幸せにはなれない。

一方的に何かを求めるつもりは全くないが、それでも、愛されている実感が全くなければ、いつかは辛くなるだろう。

だから私は、晃輝への気持ちがこれ以上強くならないようにしなければ。

そう決意して以来、私たちは大学の4年間を親友として一緒に過ごしてきた。