「わぁ、子供の頃に遊んだ記憶ある!」

「これなら、指を怪我することもないしね。やってみる?」

「うん!」

私たちは、童心に帰って、それらのグッズで飽きもせず遊び続けた。

「あ…つい夢中になったけど、そろそろ戻らないと、三井さんは明日仕事だよね」

「うん。まぁ、出勤時間は会社員みたいに早くはないけど」

「そろそろ戻ろうか。帰りに何処かでご飯食べて…」

「あっという間だったね」

「そうだね。次回作の飛行機には飛んでもらいたいものだけど、おもちゃ持ってきてよかったよ」

久々に思いきり体を動かしたせいか、帰りの車で、私はつい船を漕いでしまったが、レストランに着いた時、優しく起こしてくれた。

「ごめんね、いつの間に寝ちゃって…せっかく1ヶ月ぶりのデートだったのに」

「気にしなくていいよ」