「許すも何もないよ。三井さんは悪くないんだから」

「勝手なのは百も承知の上よ。でも、私はどうしてもあなたを失くしたくない…!」

こんなに率直に想いを伝えたのは、初めてだ。

「それを言うなら、僕も同じだよ。どうしたら、もう一度やり直せるのか、そればかりずっと考えてた。知り合った頃から今もずっと、三井さんのことが本当に大好きだったから…」

私たちは、付き合って5年目にして、やっと…しかし、ごく自然に初めてのキスを交わした。