私がそう言って笑っても、諒は全く笑わなかった。

「えっと…この前の提案、覚えてるよね?オープンリレーションシップの…」

まさか忘れたのかと、少し不安になって尋ねる。

「あんな突飛な提案、忘れるわけがない。だけど…まさか本当に、こんなにもあっさりと寧々が他の男に抱かれた挙げ句、平然としてるとは思わなかったよ…!」

明らかにショックを受けたような表情の諒を見て、私は、

「やだ…悪い意味に捉えないでね?実際、他の男と寝たところで、全然よくも何ともなかったから!諒もそうだったらい…」

「俺には無理だと思う」

遮るように言われ、私は急に、とんでもない過ちを犯したのではないかと思えてきた。

「だ、大丈夫よ…!そんな大したことじゃないってわかったから。あ!諒は真面目だもんね。もし素人が相手だと気が引けるなら、ソープランドでも…」

「そういうことを言ってるんじゃないんだ」