諒は、とても真面目な人だが、飲酒や喫煙の習慣ならある。
「お酒はともかく、煙草は身体に悪いよ?」
そう言ったこともあるが、
「ヘビースモーカーじゃないし、寧々と一緒の時には絶対に吸わないから」
趣味も少なく、友達もあまり多いとは言えない彼から、嗜好品まで取り上げる資格は、恋人の私にもないと思い、あまり強く言うことはなかった。
こんなことになるのなら、止めるべきだったのだろうか。
何もかも、後悔だらけだ…。
もし、諒が助からなかったら、私は間違いなく後を追う。
諒なしでは生きてはいけないことを思い知らされたから。
裏切った恋人に後追いされたって、迷惑にしかならないとしても…。
彼の健康のため、何が何でも禁煙させていたら、こんなことにならなかったのかもしれない。
「あなた、すぐに救急車を呼んだそうですね?」
ドクターに聞かれ、黙って頷く。
「お酒はともかく、煙草は身体に悪いよ?」
そう言ったこともあるが、
「ヘビースモーカーじゃないし、寧々と一緒の時には絶対に吸わないから」
趣味も少なく、友達もあまり多いとは言えない彼から、嗜好品まで取り上げる資格は、恋人の私にもないと思い、あまり強く言うことはなかった。
こんなことになるのなら、止めるべきだったのだろうか。
何もかも、後悔だらけだ…。
もし、諒が助からなかったら、私は間違いなく後を追う。
諒なしでは生きてはいけないことを思い知らされたから。
裏切った恋人に後追いされたって、迷惑にしかならないとしても…。
彼の健康のため、何が何でも禁煙させていたら、こんなことにならなかったのかもしれない。
「あなた、すぐに救急車を呼んだそうですね?」
ドクターに聞かれ、黙って頷く。