副会長さんがそう言うと、つり目の人がこっちをきっと睨んできた。

うぅっ…怖いです…。


「ほ、ほんとにすみませんでした…!じゃあ、私、これで…」


荷物を渡したあと、逃げてしまった。

少し離れたときに声が聞こえた気がしたけど、そのまま来ちゃった。


はぁ、はぁ…。


「わ、華音!?どうしたの?」


「り、莉子ちゃん…」


体育館にたどり着いたとき、ちょうど莉子ちゃんがいた。


「華音?なんかあったの?」


莉子ちゃんが心配そうに顔を覗き込んでくる。


「えっと…その…ちょっと、色々あって…」


「…?とりあえず、全校集会始まるから入ろ?」


「う、うん…!」


体育館に入ると、もう少しで始まるところみたい。
随分時間かけちゃったんだな…。

とりあえずクラスの列の後ろの方に座って、先生たちの話が始まるのを待った。