「…嘘。あの女嫌いの藍が、女子と話してる…」


女嫌い…?


って、私、荷物持ってかなきゃいけないんだっ…。


「あ、あの、私、この荷物を持ってかなきゃなので…」


「あ〜、きみ、それ僕たちが探してる荷物だよね〜」


こ、今度は誰っ…。
3人の男の子がこっちに近づいてきた。

ていうか、確かあの人たちも生徒会の人…。

クリーム色の髪と大きな瞳の可愛い男の子に、暗い闇のような色の髪のどこかミステリアスな男の子。それに、銀色がかった白の髪と瞳の、つり目がちな男の子。


「それかよ、さっきから探し回ってたやつ」


「……」


この荷物、生徒会の何かで使うものなのかな…?


「あ、あの、この荷物、皆さんのものでしたか…?」


「うん、そうだよ〜」


「ごめんなさいっ…。届けに行くところで…」


「あー、それがさっき言ってたやつ?」