その夢が断たれたのは入社1年目のことだった。
私は入社してすぐ、当時、上司だった15歳年上の男性とお付き合いを始めた。
彼の名前は及川良太(おいかわりょうた)
私が初めて付き合った相手だ。
その時は寝ても覚めても及川さんのことで頭がいっぱいだった。
恋は盲目というが、当時の私は彼のほんの一部しか知らないのに彼が運命の相手で、これから先、彼のような人には出会えないだろうと本気で思っていた。
本物の愛なんか知らないくせに「愛してる」と何度も囁いた。
ちなみに彼から同じ言葉が返ってきたことは1度もない。
及川さんは若手プロデューサーとして期待されている人だった。
毎日、忙しい日々を送っていて、会えるのは深夜だけ。
0時すぎに彼はやってくる。
親友の麗依に話すと『逆シンデレラボーイ』とあだ名をつけられた。
最初こそ、食事に行ったりもしていたが、1ヶ月が経った頃には、ほとんど私の家かホテルで会うのが当たり前になった。
及川さんの家には行ったことはない。
それどころか、何処に住んでいるのかも知らなかった。
今なら都合の良い女だったのがよくわかる。
笑えるほどだ。
そんな私たちの関係を麗依が疑い始めた頃。
当時、ADだった私は同期の与田さんと城田さんと食堂で昼食とっていた。
すると突然、頭上から氷水が大量に降ってきたのだ。
何かのドッキリかと思った。
私は入社してすぐ、当時、上司だった15歳年上の男性とお付き合いを始めた。
彼の名前は及川良太(おいかわりょうた)
私が初めて付き合った相手だ。
その時は寝ても覚めても及川さんのことで頭がいっぱいだった。
恋は盲目というが、当時の私は彼のほんの一部しか知らないのに彼が運命の相手で、これから先、彼のような人には出会えないだろうと本気で思っていた。
本物の愛なんか知らないくせに「愛してる」と何度も囁いた。
ちなみに彼から同じ言葉が返ってきたことは1度もない。
及川さんは若手プロデューサーとして期待されている人だった。
毎日、忙しい日々を送っていて、会えるのは深夜だけ。
0時すぎに彼はやってくる。
親友の麗依に話すと『逆シンデレラボーイ』とあだ名をつけられた。
最初こそ、食事に行ったりもしていたが、1ヶ月が経った頃には、ほとんど私の家かホテルで会うのが当たり前になった。
及川さんの家には行ったことはない。
それどころか、何処に住んでいるのかも知らなかった。
今なら都合の良い女だったのがよくわかる。
笑えるほどだ。
そんな私たちの関係を麗依が疑い始めた頃。
当時、ADだった私は同期の与田さんと城田さんと食堂で昼食とっていた。
すると突然、頭上から氷水が大量に降ってきたのだ。
何かのドッキリかと思った。