その後、すぐ担任の先生が来て自己紹介の時間となった。


担任は新任の若い男の佐久間先生という先生だった。


ふわふわしていて人当たりも良さそうだ。


佐久間「 は〜いっ!じゃあ出席番号順に自己紹介しよう〜! 」


教室の席は入学したてなので出席番号順なので、私と雫くんは少し離れていた。


あぁ、次は私の番か。


自己紹介…


何を言えば良いんだろう。


澄美「 霧島澄美です。よろしくお願いします。 」


言うこともないし、これでいいか。


佐久間「 え、えっと、霧島さん、なんか、趣味とかあるかなぁ 」


趣味…


澄美「 …特にありません。 」


うわー、何あの子。


感じ悪〜


自分可愛いって思ってそ〜


ちょっと綺麗だからって調子のってそー


教室内のあちこちから聞こえる女子からの陰口。


まぁ、どうでもいいが。


「 はーい、皆静かに!霧島さん、ありがとう。次の人〜 」


気を使ってくれたのだろうか。


私もクラスの人たちと仲良くしたくないわけではない。


ただ、どう接すれば良いのか分からないのだ。


好きでこんなに冷たい態度を取っているわけじゃない。


私だって友だちが欲しい。


「 …氷 雪音 」


中性的な青年だった。


肌は白玉のように白く、きめ細やか


瞳は吸い込まれそうな茶色い瞳。


髪は染めているのだろうか。


今にも溶けてしまいそうな、儚く、


きれいな水色。


それに、


澄美「 きれいな名前… 」


雪音。


儚く、今にも溶けてしまいそうな綺麗な彼にピッタリの名前だ。


雪音「 あ? 」


しまった。口に出てしまっていたのだろうか。


澄美「 …すみません 」


と謝ると、氷くんはふいっとそっぽを向いてしまった。


怒らせてしまっただろうか。


そして自己紹介は続き、次は雫くんの番だ。


雫「 えー、雫太陽です!部活はサッカー部入るつもり!今年の目標は学年全員と友達になること!よろしくな! 」


お前元気すぎ〜w


まじ太陽って感じだわ笑笑


雫くん。流石だなぁ…