あれから1年。
私は彼と同じ高校を志望した。
私立星ノ宮高校
「 俺、星ノ宮高校を受験するんだ!お前は? 」
彼のこの一言で私の志望校は決まった。
学校で配布された進路調査票。
第一志望校に『 私立星ノ宮高校 』と書いた。
私は中学では成績は上位の方だった。
それに比べて星ノ宮高校の偏差値は45とあまり高い方ではなかった。
もちろん先生たちには止められた。
「 お前ならもっと良いところに行ける 」 と 。
でも、私にとっての「 いいところ 」とは
―星ノ宮高校だと思っている。
そして今日は星ノ宮高校の入学式。
彼は、いるかな。
入学試験の首席は私だった。
母に自分の勧めている高校以外へ行くなら必ず首席を取りなさいと言われたから。
首席ということで、入学式で新入生代表スピーチをすることになっている。
「 暖かな春の光に、新緑の匂いがする今日、真新しい制服に身を包み、私達新入生はこの私立星ノ宮高校の門をくぐることができました ―――。」
途中からは自分が何を話したのかすら覚えていない。
ずっと、さがしていた。
どこかに彼がいないか。
もし、彼がこの学校に落ちてしまっていたら。
もし、彼が私に言った言葉を忘れて違う学校に入学してしまっていたら。
考えるのも嫌だった。
入学式後、
後者のエントランスホールの廊下にはクラス表が張り出されていた。
私の名前を探す…
霧島澄美は…
あ、あった。
2組だ。
そして、
彼、『 雫太陽 』は…
っ!!
2組…!同じだ!
私のこと、覚えてくれてると良いな…
廊下がざわついた。
ざわついた方を見ると、そこには
彼、雫くんがいた。
「 見てっ、五中の雫くん! 」
「 かっこい〜! 」
「うち狙っちゃおっかな〜 」
さすが雫くん。
もてるなぁ…
雫「 おはよ〜!! 」
雫くんが大きな、明るい声で挨拶をすると、
新学期でどこかピリッとした空気が一気に和んだ。
やっぱり、彼は場を明るくする才能がある。
すごいなぁ…
私は彼と同じ高校を志望した。
私立星ノ宮高校
「 俺、星ノ宮高校を受験するんだ!お前は? 」
彼のこの一言で私の志望校は決まった。
学校で配布された進路調査票。
第一志望校に『 私立星ノ宮高校 』と書いた。
私は中学では成績は上位の方だった。
それに比べて星ノ宮高校の偏差値は45とあまり高い方ではなかった。
もちろん先生たちには止められた。
「 お前ならもっと良いところに行ける 」 と 。
でも、私にとっての「 いいところ 」とは
―星ノ宮高校だと思っている。
そして今日は星ノ宮高校の入学式。
彼は、いるかな。
入学試験の首席は私だった。
母に自分の勧めている高校以外へ行くなら必ず首席を取りなさいと言われたから。
首席ということで、入学式で新入生代表スピーチをすることになっている。
「 暖かな春の光に、新緑の匂いがする今日、真新しい制服に身を包み、私達新入生はこの私立星ノ宮高校の門をくぐることができました ―――。」
途中からは自分が何を話したのかすら覚えていない。
ずっと、さがしていた。
どこかに彼がいないか。
もし、彼がこの学校に落ちてしまっていたら。
もし、彼が私に言った言葉を忘れて違う学校に入学してしまっていたら。
考えるのも嫌だった。
入学式後、
後者のエントランスホールの廊下にはクラス表が張り出されていた。
私の名前を探す…
霧島澄美は…
あ、あった。
2組だ。
そして、
彼、『 雫太陽 』は…
っ!!
2組…!同じだ!
私のこと、覚えてくれてると良いな…
廊下がざわついた。
ざわついた方を見ると、そこには
彼、雫くんがいた。
「 見てっ、五中の雫くん! 」
「 かっこい〜! 」
「うち狙っちゃおっかな〜 」
さすが雫くん。
もてるなぁ…
雫「 おはよ〜!! 」
雫くんが大きな、明るい声で挨拶をすると、
新学期でどこかピリッとした空気が一気に和んだ。
やっぱり、彼は場を明るくする才能がある。
すごいなぁ…