「メグちゃん、おはよう」
翌朝。
登校したメグに最初に声をかけてくれたのは
サヨちゃんだった。
教室を見渡してすぐに気づいたけれど
みんなもサヨちゃんも
昨日とおんなじ席に着いている。
「おはよーサヨちゃん」
「あれ、メグちゃん」
「なぁに?」
「リップの色、昨日と違うね」
小さく首を傾げて、
サヨちゃんが目を細めて口角を上げた。
「すごい。よく気づいたね」
「うん。昨日はもう少しメープルみたいな色だったよね」
「そうだよー。今日はチェリーみたいな赤にしてみたの」
「どっちもすごく似合ってるよ」
「ありがと」
サヨちゃんが気づいてくれたことはうれしかった。
メグのこと、ちゃんと見ててくれてるんだって感じられるから。
せんせーも気づいてくれるかな。
ううん、男の人はこういう変化に鈍感かもしれないから
気づかないかもしれない。
気づいてても、
教師がそんなこと言うわけないし。
でもせめて、声には出さなくてもいいから気づいてほしいな。
メグは毎日毎日おんなじじゃないよ、ってこと。
せんせーにはいろんなメグを知ってほしいから。
翌朝。
登校したメグに最初に声をかけてくれたのは
サヨちゃんだった。
教室を見渡してすぐに気づいたけれど
みんなもサヨちゃんも
昨日とおんなじ席に着いている。
「おはよーサヨちゃん」
「あれ、メグちゃん」
「なぁに?」
「リップの色、昨日と違うね」
小さく首を傾げて、
サヨちゃんが目を細めて口角を上げた。
「すごい。よく気づいたね」
「うん。昨日はもう少しメープルみたいな色だったよね」
「そうだよー。今日はチェリーみたいな赤にしてみたの」
「どっちもすごく似合ってるよ」
「ありがと」
サヨちゃんが気づいてくれたことはうれしかった。
メグのこと、ちゃんと見ててくれてるんだって感じられるから。
せんせーも気づいてくれるかな。
ううん、男の人はこういう変化に鈍感かもしれないから
気づかないかもしれない。
気づいてても、
教師がそんなこと言うわけないし。
でもせめて、声には出さなくてもいいから気づいてほしいな。
メグは毎日毎日おんなじじゃないよ、ってこと。
せんせーにはいろんなメグを知ってほしいから。