「はちみつよりも甘くとろける溺愛④」

の発売日で、今日は急いで帰りたかったんだぁ


そう、学園の姫は、恋愛小説が大好きだったのだ。


どこだぁ〜。

って、もう残り一冊しかないじゃん!

さ、流石、先生の本だっ

あ、危なかったっ

そう思いながら手を伸ばす。


「あっ、私の命がっ」

なんて恥ずかしい事を言ってしまった。


だって、その最後の一冊の本が、誰かに取られたからだ。


うぅ、仕方ないっ、諦めようっ

そう思って、顔を上げた。

ッ........⁈

「えっ⁈如月くん‼︎」

手の先を見ると、はちみつよりも甘くとろける溺愛、を持っていた。 


ええぇぇぇ?!