「なんで学校では王子様なの?」



ずっと聞きたかったことを率直に尋ねる。



「そっちの方が楽じゃね?」



「楽?」



「好感度高い方がいいだろ」



どうやら渚くんなりに考えてたらしい。



好感度とかちゃんと気にしていることに少し動揺を隠せない。



「でも、渚くんのことこんなに思ってくれてるのに……」



自分でもお節介ってわかってるけどこの気持ちが届かないのはなんだか見ていて切ない。